好き、なんだよ。
......。


それってさ、


人生においてもそうなのかな。


彼女も天然だから狙って言ってるわけじゃないと思うけど、私はそう捉えちゃうんだ。


歪んで朽ちた心だと、可愛いなんて思えない。


そういう言葉に男は弱いから、コロッと引っくり返っちゃうんだろう。


言い方悪いけど、殺虫剤をかけられた虫みたいにね。


その時にはもう、彼の心はあの子の中にある。


自由自在に操れる。



「そうだけどなー、ちょっとは注意しろよぉ。いつだって夏音の側にいれるとは限らないんだから。ま、オレが見てるうちは絶対離さないけどな」



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