好き、なんだよ。
今日はバイトが無いから、少しだけ放送室に寄ってから帰ることにした。
いつもはスーパーに直行で、先輩たちともほとんど話したことのない私。
昼休みは自分の部屋のドアを開けるみたいにさっと手をかけられるのに、なぜか緊張してドアの前に突っ立っていた。
「朽木さん」
「あっ...樋口くん」
「珍しいね。中入る?」
「えっ、あっ...うん」
どうぞとドアを開けて私を先に入れてくれる樋口くん。
こんなさりげない優しさを持ち合わせた人がこんなに近くにいたなんて思ってもみなかった。
部活をさぼっていた罰だ。
これからはシフトを減らしても来よう。
なんとなく、樋口くんのいる世界へ踏み込んでみたくなった。
いつもはスーパーに直行で、先輩たちともほとんど話したことのない私。
昼休みは自分の部屋のドアを開けるみたいにさっと手をかけられるのに、なぜか緊張してドアの前に突っ立っていた。
「朽木さん」
「あっ...樋口くん」
「珍しいね。中入る?」
「えっ、あっ...うん」
どうぞとドアを開けて私を先に入れてくれる樋口くん。
こんなさりげない優しさを持ち合わせた人がこんなに近くにいたなんて思ってもみなかった。
部活をさぼっていた罰だ。
これからはシフトを減らしても来よう。
なんとなく、樋口くんのいる世界へ踏み込んでみたくなった。