君の声
出入口まで来ると、そこには扉を手で押さえ、開けて待っている山田さんの姿。
『お疲れ様です。さあ、行きましょう。』
美しい笑顔でそんな風に言われると…………
王子様が私を迎えに来たのかと勘違いしてしまう。
その美しい立ち姿…………
よく見ると、扉を押さえる腕や肩は、スーツの上からでも分かるほどに逞しかった。
その美しい顔立ちからは想像も出来ないほどに…………
山田さんの男らし部分を発見した私は、急に自分が置かれている現実に気付いた。
今、この広いオフィスに山田さんと二人きり…………!
そう思うと、急に心臓がドキドキしてきて、また山田さんを意識しすぎて直視出来なくなってしまった。
苦しい…………
私は下を向いたまま、山田さんにお礼を言うと扉に鍵をした。
鍵を締め振り返ると、今度はエレベーターの扉を押さえて待っていてくれる山田さん。
まるで、こっちだよ。とでも言うように、首を傾げて美しく微笑む山田さん…………
うっ……
苦しい、胸が苦しい………
息をするのもままならない私は、ふらつく足取りでエレベーターへ向かった。
…………待って!!
このままエレベーターに乗ったら…………
山田さんと密室で二人きり!
あんなに美しい山田さんと、あんなに狭い空間で…………!!
ムリ……
耐えられない!!!
どうしよう、どうしよう………
『お疲れ様です。さあ、行きましょう。』
美しい笑顔でそんな風に言われると…………
王子様が私を迎えに来たのかと勘違いしてしまう。
その美しい立ち姿…………
よく見ると、扉を押さえる腕や肩は、スーツの上からでも分かるほどに逞しかった。
その美しい顔立ちからは想像も出来ないほどに…………
山田さんの男らし部分を発見した私は、急に自分が置かれている現実に気付いた。
今、この広いオフィスに山田さんと二人きり…………!
そう思うと、急に心臓がドキドキしてきて、また山田さんを意識しすぎて直視出来なくなってしまった。
苦しい…………
私は下を向いたまま、山田さんにお礼を言うと扉に鍵をした。
鍵を締め振り返ると、今度はエレベーターの扉を押さえて待っていてくれる山田さん。
まるで、こっちだよ。とでも言うように、首を傾げて美しく微笑む山田さん…………
うっ……
苦しい、胸が苦しい………
息をするのもままならない私は、ふらつく足取りでエレベーターへ向かった。
…………待って!!
このままエレベーターに乗ったら…………
山田さんと密室で二人きり!
あんなに美しい山田さんと、あんなに狭い空間で…………!!
ムリ……
耐えられない!!!
どうしよう、どうしよう………