With you~駆け抜けた時・高1 春&夏編~
①
「おはよう、お待たせ。」
玄関を出た私は、笑顔で言った。
「おはよう・・・。」
そんな私に、笑顔で挨拶を返してくれたその子は、次の瞬間、息を呑んだように言葉を切ると、なぜか私から視線を逸らした。
「どうしたの?」
「い、いや、何でもないよ・・・さぁ、行こう。」
「うん。」
私達は一緒に歩き出す、今までと同じように。
3年間、一緒にこうして学校に通って来た。でも今日からは、通う場所が変わる。私達は高校生になったから。
「ちょっと緊張するね。」
「うん・・・。」
「でもよかった、久保くんが一緒で。クラスも同じだといいな。」
「うん・・・。」
「ねぇ、どうしたの?」
普段に似合わず、なぜか今朝は言葉少なの久保くん。私は心配になって尋ねる。
「いや、本当に何でもないよ。柄にもなく僕も緊張してるのかな?」
そう言って、ぎこちない笑顔を浮かべる久保くん。
「そうか、それは仕方ないよ。」
と私は笑顔で返すけど
(ヤバい、可愛すぎる。制服似合い過ぎ。中学生から高校生になった途端に、こんなに雰囲気変わるんだ、女の子って・・・。)
なんて久保くんが内心動揺してたことなんて、私は全然気付いていなかった。
玄関を出た私は、笑顔で言った。
「おはよう・・・。」
そんな私に、笑顔で挨拶を返してくれたその子は、次の瞬間、息を呑んだように言葉を切ると、なぜか私から視線を逸らした。
「どうしたの?」
「い、いや、何でもないよ・・・さぁ、行こう。」
「うん。」
私達は一緒に歩き出す、今までと同じように。
3年間、一緒にこうして学校に通って来た。でも今日からは、通う場所が変わる。私達は高校生になったから。
「ちょっと緊張するね。」
「うん・・・。」
「でもよかった、久保くんが一緒で。クラスも同じだといいな。」
「うん・・・。」
「ねぇ、どうしたの?」
普段に似合わず、なぜか今朝は言葉少なの久保くん。私は心配になって尋ねる。
「いや、本当に何でもないよ。柄にもなく僕も緊張してるのかな?」
そう言って、ぎこちない笑顔を浮かべる久保くん。
「そうか、それは仕方ないよ。」
と私は笑顔で返すけど
(ヤバい、可愛すぎる。制服似合い過ぎ。中学生から高校生になった途端に、こんなに雰囲気変わるんだ、女の子って・・・。)
なんて久保くんが内心動揺してたことなんて、私は全然気付いていなかった。
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