With you~駆け抜けた時・高1 春&夏編~
③
そんな話をしながら、しばらくグラウンドを見ていた私達の耳に
「キャ-。」
という例の歓声が。
「おっ、いよいよお出ましか。行ってみよう。」
と松本くん。その言葉に私達も、一緒にブルペンに向かう。ブルペンの周りには、昨日までに増して、女子高生の群れが・・・。
「いやはや、凄い人気だ。」
呆れ気味の久保くんの言葉に、頷くしかない。本当は、もっと間近で、白鳥くんのピッチングを見たいんだけど、とても割り込んで行ける状況じゃない。もし、強引にそんなことしたら、命の保証すら怪しい・・・。
仕方なく、遠巻きに辛うじて、彼のピッチングが見える位置を確保して、私達は、彼に視線を送る。
今日は白鳥くんだけでなく、ピッチャ-がもう1人、ブルペンに入っている。そしてそのピッチャ-のボールを受けるのは、西キャプテン。そう、キャプテンのポジションはキャッチャ-。
「3年生のエ-ス、星勝さんだ。」
松本くんが、もう1人のピッチャ-のことを、そう教えてくれる。
「左ピッチャ-だね。」
「ああ。県下でも好投手の1人に数えられてる。」
その松本くんの言葉に、私は、星さんのピッチングに注目する。星さんの投じたボ-ルは、確かにスピ-ドに乗って、キャプテンのミットに収まる。
「ナイスボ-ル。」
そう言いながら、キャプテンが星さんにボ-ルを返す。
「キャ-。」
という例の歓声が。
「おっ、いよいよお出ましか。行ってみよう。」
と松本くん。その言葉に私達も、一緒にブルペンに向かう。ブルペンの周りには、昨日までに増して、女子高生の群れが・・・。
「いやはや、凄い人気だ。」
呆れ気味の久保くんの言葉に、頷くしかない。本当は、もっと間近で、白鳥くんのピッチングを見たいんだけど、とても割り込んで行ける状況じゃない。もし、強引にそんなことしたら、命の保証すら怪しい・・・。
仕方なく、遠巻きに辛うじて、彼のピッチングが見える位置を確保して、私達は、彼に視線を送る。
今日は白鳥くんだけでなく、ピッチャ-がもう1人、ブルペンに入っている。そしてそのピッチャ-のボールを受けるのは、西キャプテン。そう、キャプテンのポジションはキャッチャ-。
「3年生のエ-ス、星勝さんだ。」
松本くんが、もう1人のピッチャ-のことを、そう教えてくれる。
「左ピッチャ-だね。」
「ああ。県下でも好投手の1人に数えられてる。」
その松本くんの言葉に、私は、星さんのピッチングに注目する。星さんの投じたボ-ルは、確かにスピ-ドに乗って、キャプテンのミットに収まる。
「ナイスボ-ル。」
そう言いながら、キャプテンが星さんにボ-ルを返す。