With you~駆け抜けた時・高1 春&夏編~
「それでも俺達選手はまだいい。野球が好きで、甲子園に行きたくてやってるんだから、その為の練習だったら、辛くない、苦しくないなんて言うつもりはないが、でも頑張れる。ただ・・・女子マネに同じものを求めるっていうのは、正直酷だとは思うな。」
「・・・。」
「練習の準備や後片付け、それに雑用なんかを考えれば、マネ-ジャ-が部活に拘束される時間は、俺達選手より多いのが現実だ。家に帰っても、スコアの整理やデ-タの集計なんかも、先輩のマネ-ジャ-はやってくれていた。」
そうなんだ。でも選手だって、素振りとかのトレ-ニングを家でやるはずだから、同じだよね。
話が少しずれてしまったけど、そんな毎日を私は過ごしている。もちろん、授業を受けて、宿題をやって・・・という学生の本分たる勉強を怠ることも出来ない。
「行って来ます!」
そして、今日も朝練の為に、学校へ早出。4月の早朝は、まだ朝は明け切ってないし、まだまだ寒い。
「まだ入部したばかりなのに、今日雨降んないかな、なんて思っちゃうのは、やっぱり駄目だよね。」
「えっ?久保くんも思ってた?よかった、私だけじゃなかったんだ。」
「放課後の通常練習はともかく、朝練はやっぱりキツイよ。」
久保くんとそんなことを言いながら、学校に急ぐ。私達は徒歩通学圏で近いから、まだいいけど、電車で遠くから来てる人は、本当に大変だろう。
それでも、遅刻者もサボる人も1人もいない。もちろん監督も、顧問の山上先生もいる。みんな野球が好きなんだな。
1時間半ほど汗を流し、急いで着替えて、教室に行けば、もうほとんどの生徒が登校して来ている。
入学からそろそろ一週間が過ぎ、クラスにもだいぶグループが出来始めている。みんな、思い思いのメンバ-と楽しそうにおしゃべりして、授業開始を待っている。
「じゃ、今日も1日頑張ろう。」
「うん。」
久保くん、そして松本くんとそう言い合って、私達はそれぞれの席に。既に席替えが実施され、入学当初の五十音順の並びではなくなって、彼らとは席が離れてしまった。
「おはよう。」
私は、後ろの席の女子と目が合ったので、挨拶をするが、その子は
「おはよう。」
と一応挨拶を返してくれるけど、すぐに視線を逸らされてしまう。
「・・・。」
「練習の準備や後片付け、それに雑用なんかを考えれば、マネ-ジャ-が部活に拘束される時間は、俺達選手より多いのが現実だ。家に帰っても、スコアの整理やデ-タの集計なんかも、先輩のマネ-ジャ-はやってくれていた。」
そうなんだ。でも選手だって、素振りとかのトレ-ニングを家でやるはずだから、同じだよね。
話が少しずれてしまったけど、そんな毎日を私は過ごしている。もちろん、授業を受けて、宿題をやって・・・という学生の本分たる勉強を怠ることも出来ない。
「行って来ます!」
そして、今日も朝練の為に、学校へ早出。4月の早朝は、まだ朝は明け切ってないし、まだまだ寒い。
「まだ入部したばかりなのに、今日雨降んないかな、なんて思っちゃうのは、やっぱり駄目だよね。」
「えっ?久保くんも思ってた?よかった、私だけじゃなかったんだ。」
「放課後の通常練習はともかく、朝練はやっぱりキツイよ。」
久保くんとそんなことを言いながら、学校に急ぐ。私達は徒歩通学圏で近いから、まだいいけど、電車で遠くから来てる人は、本当に大変だろう。
それでも、遅刻者もサボる人も1人もいない。もちろん監督も、顧問の山上先生もいる。みんな野球が好きなんだな。
1時間半ほど汗を流し、急いで着替えて、教室に行けば、もうほとんどの生徒が登校して来ている。
入学からそろそろ一週間が過ぎ、クラスにもだいぶグループが出来始めている。みんな、思い思いのメンバ-と楽しそうにおしゃべりして、授業開始を待っている。
「じゃ、今日も1日頑張ろう。」
「うん。」
久保くん、そして松本くんとそう言い合って、私達はそれぞれの席に。既に席替えが実施され、入学当初の五十音順の並びではなくなって、彼らとは席が離れてしまった。
「おはよう。」
私は、後ろの席の女子と目が合ったので、挨拶をするが、その子は
「おはよう。」
と一応挨拶を返してくれるけど、すぐに視線を逸らされてしまう。