With you~駆け抜けた時・高1 春&夏編~
「先輩たちにいろいろバカにされてるのも知ってるけど、今はまだ準備が整ってないからさ。でもね、ミッチャン。これは、はっきり言っておくけど、僕も2年生には負けるつもりないから。」
そう言って、ニコリと微笑む久保くんに
「よかった、それでこそ久保くんだよ。」
私もホッとしたように笑顔になる。
「だから、君の仕事を増やすようで申し訳ないけど、データ分析はいずれ、ミッチャンがメインでやってもらうことになるから、よろしくね。」
「任せなさい!」
久保くんに心配掛けないように、力強く答える。そう、久保くんはやっぱりサブマネージャーじゃなくて選手として、やってくべき人なんだから。
そうこうしてるうちに、グラウンドに到着。松本くんたちの練習はまだ続いている。
汗びっしょりになっている2人。その様子を、私たちは見つめる。
「じゃ、ラストだ。」
佐藤くんが声を掛けると
「おぅ!」
松本くんが頷いた。そして、最後の1球、佐藤くんが渾身の力で投げ込んで来たボールを完璧に捉える。
金属バット特有の音と共に、放たれた打球は、弾丸ライナーというしかない勢いでライトのフェンスを超えて行く。
「ウヘェ・・・。」
それを見て、半分感心、半分呆れたように声が出る久保くん。
「さっきより、更に勢いが増してる・・・。」
私も言葉を失う。
「佐藤、ありがとう。」
「飛ばすことに掛けては、俺もそれなりに自信があったけど、お前、スゲエな。」
「今日はなんか調子よかった。自分でもびっくりだよ。」
そんな会話を交わしている松本くんたちを、少し眺めていると
「とうとうお目覚めかな?」
と久保くんの声。
「えっ?」
「今はテッチャンだけが注目を浴びてるけど、ひょっとしたら、僕たちはとんでもないプレーヤーとチ-ムメイトなのかもしれない・・・。」
「久保くん・・・。」
「これは・・・凄いことになるかもしれないよ。」
「うん・・・。」
久保くんの言葉に頷いた私に気が付いた松本くんが
「あっ木本さん、終わったよ。ありがとう。」
と笑顔で声を掛けて来る。
その笑顔に私の胸が、思わずドクンと跳ねた。
そう言って、ニコリと微笑む久保くんに
「よかった、それでこそ久保くんだよ。」
私もホッとしたように笑顔になる。
「だから、君の仕事を増やすようで申し訳ないけど、データ分析はいずれ、ミッチャンがメインでやってもらうことになるから、よろしくね。」
「任せなさい!」
久保くんに心配掛けないように、力強く答える。そう、久保くんはやっぱりサブマネージャーじゃなくて選手として、やってくべき人なんだから。
そうこうしてるうちに、グラウンドに到着。松本くんたちの練習はまだ続いている。
汗びっしょりになっている2人。その様子を、私たちは見つめる。
「じゃ、ラストだ。」
佐藤くんが声を掛けると
「おぅ!」
松本くんが頷いた。そして、最後の1球、佐藤くんが渾身の力で投げ込んで来たボールを完璧に捉える。
金属バット特有の音と共に、放たれた打球は、弾丸ライナーというしかない勢いでライトのフェンスを超えて行く。
「ウヘェ・・・。」
それを見て、半分感心、半分呆れたように声が出る久保くん。
「さっきより、更に勢いが増してる・・・。」
私も言葉を失う。
「佐藤、ありがとう。」
「飛ばすことに掛けては、俺もそれなりに自信があったけど、お前、スゲエな。」
「今日はなんか調子よかった。自分でもびっくりだよ。」
そんな会話を交わしている松本くんたちを、少し眺めていると
「とうとうお目覚めかな?」
と久保くんの声。
「えっ?」
「今はテッチャンだけが注目を浴びてるけど、ひょっとしたら、僕たちはとんでもないプレーヤーとチ-ムメイトなのかもしれない・・・。」
「久保くん・・・。」
「これは・・・凄いことになるかもしれないよ。」
「うん・・・。」
久保くんの言葉に頷いた私に気が付いた松本くんが
「あっ木本さん、終わったよ。ありがとう。」
と笑顔で声を掛けて来る。
その笑顔に私の胸が、思わずドクンと跳ねた。