【女の事件】借りパク妻

第４話

母親は、周囲のケネンを強く押しきって３歳の弟のお受験を強行していたので、父親の親族の家との関係が激悪になっていた。

そんな中で、弟は学習院の受験を受けた。

結果は…見事に合格をした。

よしえの母親は『（よしえの弟）はこれで24年間幼稚園から大学院までエスカレーター式で学校生活が送れる上に、大学院卒業後の進路は学園がめんどうをみてもらえるし、高校受験も大学受験も受けなくてもいい…』と思い上がっていた。

そうした思い上がりが原因で、よしえが高校受験を受けなかったこと母親が聞いたので、ひどくおたついていた。

よしえは、学校から出されたプリント学習で３年生を終えた。

高校に行くことをあきらめたよしえに残された方法は、16歳の誕生日に結婚することしか他になかった。

1987年３月10日の夜、父親がマージャン屋さんで工場の従業員さんの男性とトラブルを起こしてしまった。

トラブルの原因は、父親の向かい側に座っていた男性従業員さんがイカサマをしていたことに父親が腹をたてて怒鳴り散らしたことが原因だった。

父親が従業員さんの男性を刃渡りの鋭いナイフで刺して殺してしまったので、殺人罪でケーサツに逮捕された。

弟は、学習院に合格して幼稚園部からエスカレーター式で学園生活を送ることになったが、大きな壁にぶち当たっていた。

母親は、24年間の学費と入学金のことを考えていなかったのでパニックを起こしていた。

問題の学費等は、越ヶ谷で暮らしている母親の親族の家からの援助を受ける形で解決させた。

その一方で、よしえは16歳の誕生日と同時に結婚をした。

しかし、入籍してからわずか３日ですぐに離婚をした。

その後、ニジボシュウで私立高校に入学したけど、入学して３日目にやめてしまった。

それから約22年の間、よしえはあいまいな暮らしを続けていた。

よしえが39歳になった時であった。

よしえのダンナ・しげみちの妹・みちるが結婚をしたいので、職場で出会った恋人さんを家の居間に連れて来て、ご両親に結婚の許しをお願いしていた。

みちるの恋人さんは、必死になってご両親に結婚の許しをお願いをしていた。

みちるの父親は、恋人さんの言葉を聞いていたけど、腕組みをして深刻な表情をしていた。

しげみちが40歳を過ぎてもお嫁さんがいないことが問題になっていたことが原因で、みちるの結婚には消極的になっていた。

そんな時であった。

よしえの弟が大学院の卒業に必要な単位を落としたのでリューネンが決まった。

よしえの母親の親族は、追加の授業料が払えないので、母親が困り果てていた。

追加の授業料はしげみちの家の本家(資産家の家)が出すことになったので、よしえの弟は大学院を続けて行くことができました。

しかし、その条件としてよしえはしげみちと再婚しなければならなかった。

それから５年後の2015年に、再びみちるの恋人さんが家にやって来た。

改めて、父親に結婚の許しをお願いしていたが、父親はみちるを結婚させるべきかどうかを悩んでいたので、さらに消極的になっていた。

この時、しげみちの家の近辺ではおめでたいことが続いていたので、しげみちの父親の気持ちがひどくあせっていた。

みちるは結婚をして嫁に出すべきか…

やっぱり、家にいてほしい…

しげみちの父親がますます消極的になっていたので、みちるの結婚はゼツボー的になっていた。

それをみていたよしえは、義父に腹を立てていたので、再び借りパクのトラブルを起こした。

同時に、しげみちはイライラを打ち消すために昇進試験を受けることを決意したので、ムカンシンの度合いがさらに高まっていた。

そうしたことが原因で、よしえはキンリンでもめ事を繰り返すようになってしまった。