今夜も抱きしめていいだろ?
温子がなかなか離さないので体勢が苦しくなった純一は

観念して彼女に身体を寄せた。

片手で肩を抱き

もう片方で頭部を支えた。

密着した二人の身体が熱を帯びていく。

「んん。」

純一は思い切って舌先で彼女の唇を割って舌を探した。

触れ合ってじゃれついて吸い合ってを繰り返すと

お互いに息が荒くなりますます夢中になれた。

「く、苦しっ。」

先に根を上げたのは彼女だった。

純一はそのまま唇を彼女の頬や首筋、耳元へ移動させて

鎖骨を舌先でゆっくりとなぞり

「あんん。」

という彼女の色っぽい甘え声に気を良くした。

ほんのり上気した胸元を丹念にキスし

何やら欲しがっているようなつぼみをそっと優しく吸うことに時間をかけた。

「純一、もっと、もっと強くして。」

リクエストには忠実に従いたい純一は少しだけ強くしてみた。

すると、

「もっと、もっとして。」

と彼女が身をよじって欲しがったので

わかりましたとばかり強くすると

彼女は背中をそらせて応えた。

「温子さん、ちょっといいですか?」

「う~ん。」

純一がたっぷりと甘えさせてくれたせいか

身体が柔らかくなって力なく返事をした。

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