今夜も抱きしめていいだろ?
純一はベルトをゆるめてワイシャツとスラックスを脱ぎ

トランクスも脚からはぎ取った。

素っ裸で温子にのしかかった。

「温子さん、いいんですね、僕で。」

「純一、やっとわかってくれたのね。」

彼女はバスローブの袖から両腕を引き抜いて

純一に下から抱きついた。

スルスルと肌と肌が触れ合えた。

二人は何度目かわからないほど夢中になりすぎて

どうしようもなく喉がカラカラに乾くまでやり続けた。

温子はこのぐったり感が欲しかったと純一の耳につぶやいた。

「やり過ぎですよ。」と言ってたしなめると

「だって、純一とは相性が良くて。」

「いつもこんなだと、僕もちません。」

「ごめん。怒った?」

「いいえ、でも最後は僕の好きにさせてもらいます。」

「えー!まだやるの?」

「温子さんがいけないんですよ、僕をあおるから。」

彼は優男かと思いきやかなりのドSかもしれない。

温子は純一の強い想いと激しい愛撫に身を捧げ

満たされ続けて意識が薄れていった。

「ふぅ~、仕上がったかな。」

ぐったりと横たわった彼女にバスローブをかけてから

純一はチュッと唇にキスを落としてバスルームに向かった。

頭から盛大にシャワーを浴びた。

「温子さんのせいでクタクタ。」

本当にこれで良かったのだろうか。

なぜ彼女は僕を欲しがったのだろうか。

彼女の真意はまだわからなかった。

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