今夜も抱きしめていいだろ?
純一は自分の部屋に戻り

ソファに腰かけて窓の外へ目を向け

先ほど本当に美味しそうに紅茶を飲んでいた温子を思い浮かべた。

自分より年上のいかにもキャリアウーマンタイプの彼女に

好感が持てたし

頼りになるといったらおかしいかもしれないが

何の取り柄もない自分と比べ

責任感の強いキリリとした温子の印象に憧れのようなものも感じた。

「いいな、ああいうタイプって。」

と独りごちた。


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