モテる先輩と人気な後輩
晏美side

あたし、中野晏美は最近疲れている。
あたしには彼氏がいるのだが
最近その彼の事が嫌になってきている。
理由はただ1つ。

重い。

毎晩夜遅くまで電話して
朝登校する時手繋ぐのはいいとしてキスしようとしてくるのだ。
朝からはさすがにきついし、周りに同級生がいるから見られたくなかった。

最初は『かっこよくて自慢の彼氏』だったが、
最近は少しというかだいぶ、嫌いになっている。

プルルルル
電話の着信音が静かな部屋に鳴り響いた。

ピッ
晏美「もしもし?」
和耶「はる〜おはよ!」
晏美「うん、おはよ」
和耶「あれ?元気ない?」
晏美「いや!大丈夫だよ?」
和耶「そう?ならいいけど。」
晏美「なんかあったの?」
和耶「ん〜?声聞きたくなったの〜。」
晏美「そっか笑 寝起きだから声汚いよ?」
和耶「何言ってんの!はるはいつでも可愛いよ」
晏美「ないよ…ありがとね」
和耶「いえいえ〜それでさ…」
晏美「あ、ごめんママがご飯だって、」
和耶「あ、そっか。ごめんね。」
晏美「じゃあね」

朝から電話。
ほんとにめんどくさい。
毎朝かかってくる。
最初はいいと思っていたけど
だんだん疲れてきた。

〜学校にて〜

晏美「梨萠おはよ〜」
梨萠「お、晏美おはよ〜…なした?」
晏美「え?」
梨萠「なんかあった顔してるよー?」
晏美「うそ、顔に出てる?」
梨萠「うちには分かるよ?笑笑」
晏美「…っさすが、笑」
梨萠「後ででいいから話においで?」
晏美「ありがとう…」
梨萠「いーえ。待ってるよ。」

梨萠はほんとに頼れる。
大好きな親友だ。
なんていい子なんだろうか。
親友で入れてよかった。
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