君の専属被写体モデル。
さっきの写真が頭の中にチラつく。
不気味だと思った。
深い闇を抱えている。
そんな写真。
いつも、もっと明るい写真を投稿しているのに。
今日、だいじょ――。
「こんにちは」
突然、肩を叩かれ振り返ると、そこには私と同じ年くらいの女の子が立っていた。
「アオイさん……?」
「そうだよ! こんにちは……、というか初めましてだね!」
トランクケースを片手に、満面の笑みで挨拶してくれるアオイさん。
思ったより……。