君の専属被写体モデル。



「葵ちゃんと、友達になりたいってこと」



葵ちゃんは涙腺が崩壊したかのように、涙をぽろぽろ流していた。


その涙は、温かかった。



「私も! 友達になりたい!」



涙でぐちゃぐちゃの顔で、伝えてくれた。


でも、笑っている。



私は指でフレームを作って、葵ちゃんに向けて、


「はい、チーズ!」





この瞬間は、絶対に忘れない。




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