キミだけはずっと傍にいて。

わたしは震える手で冬舞くんの部屋の扉をノックする。


コンコン


「あの…ゆうなです。冬舞くんいますか…？」


「……ゆうな？どうかしたの？」


わたしの声に反応するように扉が開いて、冬舞くんが顔を覗かせた。


「えっと…あの、急にごめんねっ…。前の学校より勉強が難しくてついていけなくて…。その、冬舞くんさえよければ、お、教えてもらえませんか…？」


「…いいよ。ゆうなになら教えてあげる。」


「…え？い、いいの……？」


正直こんなにあっさりオッケーしてもらえるとは思わなかった。


「うん、もちろん。僕、ゆうなのためならなんでもするよ。」


……っ////


「あ、ありがとう…//」


前まではなら普通に嬉しいとしか感じなかった言葉にも、いちいち心臓がドキドキする。