キミだけはずっと傍にいて。

****


「…ここはこうやって…そう。それで終わり。」


「わあ、できた!やった!」


ただ今冬舞くんと絶賛テスト勉強中であります。


もうお先が絶望的ともいえる状況だったけど、冬舞くんに教えてもらって、少しはマシになってきた。


「ゆうな、理解するのは早いから、今みたいに地道にやっていけばすぐ成果は出るよ。」


「そうかなぁ?わたし、いつも結構地道にやってるけど、いつも真ん中よりちょっと上くらいだよ。」


思えば前の学校でも、だいたいいつも半分より上くらいがわたしの位置。


全部のテストの平均も、各テストの点数も。


「…ふーん、そっか。でも悪くないじゃん。」


「う、うん…」


まあ確かに悪くはないけど、決して良くもないよねぇ…
< 103 / 296 >

この作品をシェア

pagetop