キミだけはずっと傍にいて。
「んー、69位。前回より順位は二つ下がったけど、点数は10点くらい上がってた。」
え…69位って……
確か星凛学園は、一学年320人くらいだから、69位ってかなり上の方じゃ…
「美優ちゃんすごい…!やっぱり頭いいんだねっ。」
「うーん、そう?ってそれより!ゆうなはどうだったの?」
「わたし、まだ見てない。見ようと思っても、人がたくさんいて見えないし…」
おまけに、わたしは身長がどちらかといえば小さい方だから、背伸びしてもこの距離じゃ全然見えない。
「そーいうことなら!汐音、ちょっと待ってて。ゆうな、行くよ!」
「え…!?ちょっと美優ちゃんっ……」
わたしは美優ちゃんに手を引っ張られて、人混みを避けながら掲示板の前までいく。
うっ……
すごい窮屈……
わたしはそう思いながら自分の名前を探していく。