キミだけはずっと傍にいて。

****


お昼休み。


いつも通りさっさと教室から出て行ってしまった冬舞くんを確認して、わたしもいつもの場所へ向かおうとした。


すると、汐音ちゃんに呼び止められた。


「あ、ちょっと待ってゆうな!」

「汐音ちゃん?どうしたの?」


「ねぇ、ゆうなはもうすぐティーパーティーがあるの知ってる?」


ティーパーティー……?

なんのこと…?


首を傾げるわたしに、続いてやってきた美優がため息をついた。


「やっぱり知らなかったか…。まあ、転校してきてまだ日も浅いし、ゆうな、そういうのには疎いもんね…」


疎いって…


さっきから二人は一体、何の話をしているの……?


ますます首が傾いていくわたしに、美優ちゃんが一から説明してくれた。
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