キミだけはずっと傍にいて。

「て、手伝うのはいいんですけど、わたしは何をすればいいんですか……?」


先輩たちの力にはなりたいと思うけど、初めてだし、何をすればいいのかいまいち分からない。


わたしが戸惑っていると、隣の晴希さんが声をかけてくれた。


「大丈夫、俺も準備するのを手伝うし、分からないことがあれば、教えてもらえばいいから。」


そ、そうだよね…


冬舞くんには勉強を教えてもらったのに何も返せていないし、日頃お世話になっている先輩たちの役に立ちたい。


「分かりました。わたしも準備、手伝います。」


「ほんとに?ありがとう、引き受けてくれて。」


うっ…


竜司先輩、その笑みはダメです…


竜司先輩も冬舞くんに負けず劣らず笑顔が甘すぎる。


「い、いえ、お役に立てるように頑張りますっ。」
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