キミだけはずっと傍にいて。

「じゃあ、そんなゆうなには、ティーパーティーが終わった後、ご褒美あげるから期待してて。」


冬舞くんはそれだけ言うと、わたしの頭に手をポンとおいてから行ってしまった。


ご、ご褒美って…


わたし、特に何もしてないんだけど…


それに、もしかしてご褒美って、この前みたいには、ハグだったりしないよね……!?


「…ねぇ。」


もしそうなら、またわたしの寿命が縮まりそうだから、勘弁してほしい…


「ねぇ、あんた。さっきから呼んでるんだけど、聞こえてる?」


「…へ?わ、わたし…?」


まさか呼ばれているのがわたしだとは思わず、間抜けな声が漏れる。


「…そう、あんた。」


わたしを呼んだ声の主、弥くんが呆れたようにわたしを見ている。
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