キミだけはずっと傍にいて。

「「「キャーー!!」」」


う、うるさい……


気持ちは分かるけど、一体どこからそんな声が出るの…


会場の外をチラッと見ると、ものすごい数の人が長蛇の列を作っていた。


もちろん、その中に男子は一人もいない。


でも、そりゃそうだよね。


ティーパーティーをやるのは男子だけだし、誰が好き好んであんな女子しかいない列に並ぼうと思うのか。


同じ女子のわたしでも、ちょっと嫌かも…あはは。


そんな感じでティーパーティーは始まった。


みんな最初の方は少し余裕な感じで対応していたけど、見ていてだんだん表情がげっそりしていくのが分かる。


理由は…まあ………




「キャー!!小栗先輩、笑顔が素敵!」

「柳川くーん、こっちにも来てぇ〜!!」

「月見山くん、かわいい!!」


言わずもがなって感じだよね。
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