キミだけはずっと傍にいて。

さすがにこの状態が続くとね…


まだ開始30分しかたってない。


まだ残り時間の方がはるかに長い。


何か対策を考えてあげないと、みんなの体力が持たないんじゃっ……


わたしは、内心すごく焦っていたけど、わたしにも次から次へ仕事が舞い込んでくるため、ゆっくりとそんなことを考えている余裕がない。


「ゆうなちゃん!次、これ洗える?」

「は、はい!」


晴希さんの指示に従って、休む暇もなく手を動かす。


いられるのが一人10分と決まっているので、人の出入りが激しい。


「ああ〜…づ、づかれたあ……」


その声に振り返ると、やはり疲れ切った表情の柳川くんと冬舞くんがいた。


「二人とも!お疲れ。そこにスポーツドリンクあるから飲んでいいよ。」


「え、マジ?」
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