キミだけはずっと傍にいて。
まあ裏庭の存在は一般の女子は知らないって冬舞くんが言ってたけど、それでも気をつけてる。
きっと女子たちは、少しでも憧れのみんなとの思い出を作りたいんじゃないかな。
…って…あ。
そうだよ、思い出!
「ねぇ、写真撮影を許可したらいいんじゃない?」
「写真?」
冬舞くんは眉間にしわを寄せている。
「うん。そうすれば形としてみんなとの思い出が残るから、それで女の子たちも結構満足すると思う。」
どうかな……?
冬舞くんとか弥くんなんかは写真とか好きじゃなさそうだけど、今の状態よりはマシなんじゃないかな…?
「…写真を撮ることはあんまり気が進まないけど、触られるよりは全然マシ。」
ボソッと呟いた冬舞くん。
やっぱり写真、好きじゃなかったか……あはは。