キミだけはずっと傍にいて。

………………


冬舞くんが…わたしを好き……?


友達として、じゃなくて……?


でも、冬舞くんは確かに惚れていると言った。


友達としてなら、そんな表現はまず使わない。


ただただ信じられなかった。


わたしは呆然として冬舞くんを見つめる。


でも、冬舞くんが嘘をついていないことくらい、誰の目から見ても明白で。




夢じゃない、よね……?


わたしは溢れる想いを言葉にできず、先ほどの冬舞くんみたいに、冬舞くんにギュッと抱きついた。


だけど、冬舞くんは何も言わずに優しく受け止めてくれて。




「冬舞くん好き…好き…大好き……」


泣きながら、狂ったように同じ言葉しか出てこない。


「…ん。僕もゆうなのこと大好きだよ。」


耳元で聞こえてきた冬舞くんの声に、幸せを噛みしめる。


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