キミだけはずっと傍にいて。

「いや、前よりも顔がキラキラ輝いてるから、何かあったのかと思って。」


うっ…

晴希さん、鋭い…


自分でも自覚がある。


冬舞くんと付き合うようになってから、なんだか前よりも自信がついたんだ。


って言っても、付き合い始めたの昨日だけど。


それに、何より冬舞くんと付き合えたことが嬉しすぎて。


どうしても顔が緩んでしまう。


それにしても、あの夢の人、誰だったんだろう……


結局夢の中でわたしに勇気を与えてくれた人が誰だかは分からなくて。


でも、わたしの勘が正しければ、あの人こそ“ひーくん”だと思う。


あの後見た小さい頃のわたしとみられる女の子と、ひーくんと呼ばれていた男の子の夢。


その、ひーくんと呼ばれていた男の子と、わたしに魔法をかけてくれた人の声や雰囲気なんかが似ていた。
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