キミだけはずっと傍にいて。

「で、でも…わたしが好きでも、冬舞くんがわたしを好きかなんて、本人に聞かないと、分からなくないですか……?」


冬舞くんはわたしと違って、考えてることが表情に出にくいタイプなのに。


「ゆうなちゃんも鈍感だねー。冬舞が女の子に笑顔見せたり、甘いセリフを吐いてる時点で、もうレアものだよ。どう考えても恋してるとしか思えないでしょ。」


な、なるほど…

そういうものなのか…


わたしは全然気づかなかったけど……あはは。


「あ、ちなみに、特別寮の奴らは全員知ってるよ。ゆうなちゃんと冬舞が両想いなこと。」


「え!?まさか全員にバレてるんですか!?」


「うん。ゆうなちゃんも冬舞も分かりやすすぎだし、そもそも冬舞は隠す気すらないみたいだったしな。」
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