キミだけはずっと傍にいて。
わたしは、思わず一歩後ずさった。
「そんなに怖がらないでよ。単刀直入に言うけど、僕綾瀬さんのこと好きなんだ。だから、付き合ってほしい。」
………え。
わ、わたしのことが好き……?
突然知らない男の子から告白されたわたしの頭の中は真っ白。
い、意味が分からない……
目の前の男の子とは、今が初対面だ。
話したことすらない。
「えっと…その…お気持ちは嬉しいですけど、あなたとは付き合えませんっ……。ごめんなさいっ……」
よく分からないけど、とりあえずお断りの返事をする。
わたしは初対面の人と付き合えるほど器用じゃないし、昨日から冬舞くんと付き合っているんだ。
どっちにしても、お断りすることしかできない。