キミだけはずっと傍にいて。
女ってめんどくさいから、ゆうなが僕と付き合っていると知ったら、色々と言ってくるかもしれない。
でも、ゆうながバレたら女に何か言われるんじゃないかって不安に思うように、僕も不安なんだ。
ゆうなは全然気付いていないけど、弥だってゆうなのことが好きだし、クラスにもチラチラとゆうなのことを見ているやつもいる。
だから、いつかゆうなを取られるかもしれない、とつい不安に駆られてしまう。
もちろん、ゆうなが僕のことを好きでいてくれてるのは分かってる。
…それでも。
それでも不安なんだ。
だから、周りにゆうなは僕のものなんだって、知らしめたい。
だけど、そんな女々しいことを口にできるはずもなく、僕はゆうなをおいて学校へ来てしまった。