キミだけはずっと傍にいて。

僕ってなんてバカなんだろう…


後から考えてもその言葉しか出てこない。


意地なんて張らないで、ちゃんと自分の気持ちを話せばよかったのに。


ほんと、空回ってばっかり。


授業中、チラッと隣の席のゆうなを盗み見る。


だけど、ゆうなは何か考え事をしているのか、眉間にしわが寄っている。


そんな顔もかわいいけど、今はそれは関係ない。


ゆうなは、あの後から一度も目を合わせてくれない。




一瞬、ゆうなにもう愛想尽かされた……?


なんて、イヤな考えが頭を過ぎる。


そんな感じで、午前中の授業の間、ずっとゆうなのことばかり考えていた。


< 180 / 296 >

この作品をシェア

pagetop