キミだけはずっと傍にいて。

僕の言葉に、さっと顔色を変える男。


「綾瀬さんの彼氏が南 冬舞……!?嘘だろ……!?」


「嘘言ってどうすんの。じゃ、そう言うことだから。今後ゆうなに一切近づかないでよ。」


僕はそれだけ言って、ゆうなをヒョイとお姫様抱っこして、この場を立ち去ろうとした。




「ま、待てっ……!!なんで顔がいいだけのお前が綾瀬さんと付き合ってるんだよ……!!それにお前、女に興味なかっただろ!!綾瀬さんのことも遊びなんじゃないのかよ!?」


…はあ。


呆れて言葉も出ない。


言い返すだけ時間の無駄だ。


そう思って無視しようとした。


だけどその時、抱いていたゆうなの肩がピクリと動いた。


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