キミだけはずっと傍にいて。

「冬舞くんのこと、何も知らなのにそんなこと言わないでっ!!冬舞くんは顔がいいだけなんかじゃないもんっ!!ちょっと不器用なところもあるけど、人への気遣いができて、誰よりも優しくて、ふわりと笑った笑顔がすごく綺麗で、魅力が数え切れないほどたくさんあるのっ!!」




……驚いた。


さっきまで怯えていたゆうなが、僕のことでこんなに必死に怒ってくれるなんて。


正直、すごく嬉しい。


相手もゆうなの声の勢いに目を白黒させている。


「…そういうことだから。ゆうなと僕は両想いで、あんたにつけ入る隙なんてないの。」




僕は今度こそゆうなをお姫様抱っこしたまま屋上を後にした。


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