キミだけはずっと傍にいて。
「そうだよー。俺、柳川 朝陽 (やなかわ あさひ)。君と同じクラスだよ。よろしくな。」
柳川くん。
なんか元気で明るそうな人。
「で、こっちは南 冬舞 (みなみ とうま)。冬舞も特別寮で、君と同じクラス。口数は少なくて無愛想だけど、根はいいやつだから、仲良くしてやって。」
「は、はあ…」
確かに少し冷たい印象は受けるけど…
まだ出会ったばかりのわたしにはよく分からない。
それに、南くんはわたしと仲良くしたいとか思ってないんじゃないかな…
「ちょっと柳川。何勝手なこと言ってるの。別に僕は仲良くしてもらう必要はない。」
…うん。
なんとなくそんな気はしてました。
「ったく、冬舞は相変わらずだなー。あ、それより君の名前は?まだ聞いてなかったよね?」