キミだけはずっと傍にいて。

わたしは一度、ずっと冬舞くんの傍にいるって決めたけど、不安がゼロになったわけではないから。


でもそれは、わたしが気づかなかっただけで、冬舞くんも感じていたことなのだと知る。


「……分かってるよ。今朝ゆうなが知られたくないって言ったのも、不安だったからでしょ?でも……ゆうなは分かる?僕がなんで見せつけておけばいいなんて言ったこと。」


え…なんでって…


「不安だった、から……?」




「……うん、そうなんだけど。知ってる?僕のこと人気って言ってるけど、ゆうなもクラスの男から結構人気なんだよ?」




………………


一瞬頭がフリーズする。


えっと…聞き間違い……?


わたしがクラスの男の子から人気……?


どこをどうしたらそうなるのか……あはは。
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