キミだけはずっと傍にいて。

でも、柳川くんは三人のことを知らないはず…


それななのに、さっきの口調はまるで祐樹にぃたちのことを知っているような口ぶりだった。


だって、わたしの周りに過保護な人と言ったらそれくらいだから。


わたしは観察するようにじっと柳川くんを見つめる。


「…ゆうなちゃん?」


柳川くんの言葉が頭の中に響く。


そして、怪訝そうにわたしを見ている柳川くんの顔を見て、わたしの中で何かが弾けた。




…わたし、柳川くんを知ってる……?


自分でもよく分からないけど、わたしは昔この人に会っているんじゃないか。


わたしの直感がそう言っている。


……ってまさか……まさか。


柳川くんって………




わたしがそこまで考えた時、服のポケットに入っていたスマホが震えた。


急いでポケットからスマホを取り出して画面を見ると、『侑李』の文字が。
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