キミだけはずっと傍にいて。
ま、まずい…
駅であの二人と待ち合わせしてたんだった。
「もしもし、侑李?」
『あ、ゆうな。俺たち今星凛学園の前にいるんだけど、ゆうな、もしかしてもう学園出ちゃった?』
「え!?な、なんで…待ち合わせは駅のはずでしょ?」
『んー、そうだったっけ?』
かわいい……じゃなくて。
「もう…そんなこと言って、わざとでしょ?だまされないんだからねっ。」
『あ、バレたー?さすがゆうな。とりあえず早く来て。俺たち、不審者と間違われちゃうからさ。』
「あ…ちょっ…」
侑李は言いたいことだけ言って電話を切ってしまった。
もう…心配しすぎ。
わたし、高校生だし、駅まで一人で行けるのに…
弟にまで心配されるとか…はあ。
「あの…学園の前までお迎えが来ちゃったので、もう行くね。冬舞くん、夜にちゃんと電話するからねっ。」