キミだけはずっと傍にいて。
その言葉の意味を理解した時、俺はその場にいることが出来ず、病室を飛び出した。
『こら!病院では走らないの!』
と注意する声が聞こえてきた気がしたけど、そんなことはどうでもよかった。
走って…走って……
屋上のドアを勢いよく開ける。
なぁ……かみさま……
どうして……どうしてっ………!!
『うわぁぁぁぁーー!!』
誰もいない屋上でひたすら一人で泣き叫ぶ。
そこからどうしたのかは正直覚えていない。
俺は現実から逃げるように一週間眠り続けた。
目が覚めた時、一週間経ったら、俺のことを思い出してくれるんじゃないかって思ったけど、やっぱりゆうなは覚えていなかった。
さらには俺の父さんや母さんのことも忘れているらしく。