キミだけはずっと傍にいて。

俺は5歳にして、子どもらしくない子どもに育っていた。




…あれからもう12年近く経つ。


時間が経てばだんだん傷は癒えていって、笑えるようにもなったけど、いつも心の片隅にはゆうながいた。


今、ゆうなはどうしてるんだろう……とか。


ゆうなへの恋心は、12年経った今でも消えることはない。


ゆうなにこの想いを打ち明けることは決してないけど、俺は多分一生ゆうなを想い続けると思う。


俺のその心を察してかどうかは分からないけど、たまに東京に引っ越してからも祐樹さんと侑李が会いに来てくれた。


その時にゆうなの様子を教えてくれたり、写真をくれたり。


二人は、俺に対して、本当の兄弟のように接してくれた。


あの二人には感謝してもしきれない。
< 223 / 296 >

この作品をシェア

pagetop