キミだけはずっと傍にいて。

「…き、聞き間違いじゃないよ、美桜ちゃんっ……」


「……え、まじで!?ゆうな、まじで彼氏ができたの!?」


美桜ちゃんが肩をゆさゆさと揺さぶってくる。


「う、うん……」


「う、うそぉ……恋愛と無縁だったあのゆうなが……」


ご、ごもっともです……あはは。


「山岡が聞いたら悔しがるだろうな…」


…ん?


山岡くんって…去年同じクラスだった?


わたし、男の子の名前なんて特に覚えられてなかったけど、山岡くんは隣の席だったことがあって、男の子の中では話していた方。


でも……


「山岡くんが悔しがるってどうして?」


「…やっぱゆうな気づいてなかったんだ。ここまでくると山岡も不憫だわ……」


え…全然意味分からないんだけどっ……
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