キミだけはずっと傍にいて。
♯ 第14話
「冬舞に寄り添えるのは、ゆうなしかいない。」
*ゆうなside*
あれからまた一週間が経ち、星凛学園に帰ってきた。
祐樹にぃと侑李とも昨日ちゃんと話した。
今わたしが思っていることや、ひーくんのことを思い出した経緯などなど。
でも、肝心なところは聞かなかった。
ひーくんの口から事実を聞きたいから、と。
二人とも、真剣に聞いてくれて、ゆうなが思う通りに行動してみればいい、と言ってくれた。
ほんとに、なんだかんだいって、わたしはこの二人にすごく支えられていると思う。
特に祐樹にぃに対しては、普段シスコンで鬱陶しいことの方が多いけど、わたしも隠れブラコンだったり…
こんなこと、二人には絶対言わないけど。
だって、絶対からかわれるか、泣かれるかのどっちかだもん。
二人…いや、祐樹にぃは反応が大袈裟だから。