キミだけはずっと傍にいて。

もしかして、冬舞くんも、ひーくんみたいに小さい頃から苦しんできたのかな……?


ふいに冬舞くんのことを思い出す。




「ひーくん…ありがとうっ……。あのね、わたし晴希さんから冬舞くんのこと頼まれてるんだっ……。だから、冬舞くんのところ行かなきゃっ……」


「…もしかして冬舞のこと、晴希さんから聞いたの?」


「……うん。それで晴希さんから言われたの。冬舞くんに寄り添って支えられるのは、わたしだけだって。」


本当にそうかは分からないけど、わたし自身冬舞くんに寄り添いたいって思うから。


それに、今のひーくんの話を聞いて、冬舞くんもひーくんみたいに苦しんできたのかなって。


ずっと一人でため込んできたんじゃないのかなって思って、いてもたってもいられなくなってきたんだ。
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