キミだけはずっと傍にいて。

「……昨日のこと。きっともう聞いたんでしょ、晴希さんとかから。昨日の夜から僕の様子が変だったこと。」


「…うん、聞いたよ。それで、冬舞くんに話してほしいって思った。でも…無理やり話させるようなことはしたくないし、今落ち着いたばっかりだから。だから、そんな急ぐことはないのかなって思っちゃったの。わたしの隣にいて、窮屈に感じられるのが一番いやだから。」


自分でも、なにしてんだろう、と思う。


だって、冬舞くんの部屋にきた一番の目的は、冬舞くんの過去を聞いて冬舞くんと向き合うことなのに。


でも、あんな弱りきった冬舞くんを目の前にしたら、放っておけないと思う反面、今すぐ話してほしいとも言えなかった。


矛盾してるのは分かってる。




「……ねぇ、ゆうなは僕から離れていかないよね？ずっと傍にいるよね……？」