キミだけはずっと傍にいて。
冬舞くんがわたしの方をじっと見つめてくる。
だけど、その瞳は不安と恐怖で揺れているのが見て取れた。
その様子を見れば、いやでも分かってしまう。
冬舞くんにとって、その過去の出来事がトラウマに近いものであることを……
わたしは、冬舞くんを安心させるように、真っ直ぐ冬舞くんの瞳を見つめ返して言う。
「わたしは、ぜっっったいに、冬舞くんから離れないよ。それに、わたしも冬舞くんの傍にいないとダメなの。」
「…ほ、んとに……?」
「うん、ほんと。」
わたしは迷わず首を縦に振る。
むしろ、わたしの方が冬舞くんがいないと、ダメになるかもしれない。
自分でもびっくりするくらい冬舞くんに依存してるみたいだから。
「………やっぱりゆうなには敵わないね。ねぇ……僕の過去、聞いてくれる……?」
「…もちろん。」
.
*
.