キミだけはずっと傍にいて。

僕は別にモデルに興味があったわけではないけど、母の薦めだし、やってみてもいいかなと何となく思ったんだ。


こうして俺は母の紹介で、モデルを始めた。


モデルの仕事を始めた当初は、すごく新鮮でやりがいも感じていて、楽しい、とさえ思った。




でも……俺がモデルとして売れ始めた頃。


母がどんどん勝手に仕事を引き受けてくるようになった。


母はモデルをやっていた頃、かなりの売れっ子だったようで、、今でも母を知っている人も多いらしい。


そのため、いろんなところに顔がきくんだ。


「ねぇ、冬舞!今度この仕事をやってみない?」


「すごいわ、冬舞!私の知り合いのカメラマンさんが、ぜひ冬舞にやってほしいって言うのよ!」


と、俺のマネージャーでもないのに、次々と俺に仕事を持ってくるようになった。
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