キミだけはずっと傍にいて。

しかも、僕がモデルをしていることも、どこからか漏れたみたいで、さらに騒ぎ立てる女子に、妬む男子たち。




僕は、この時から“人間”という生き物を嫌うようになった。


もう友達なんて作る気はさらさらなかったし、そもそも友達ってなに?と、友達がなにを指すのかすら分からなくなっていた。




それなのに、転校してきた3日後くらいから、しつこく声をかけてくる一人の男子がいた。


そいつは、僕が何度冷たく追い払っても、しつこく声をかけてきた。


「おい、冬舞!友達になろうぜ〜」

「……うるさい。」


「冬舞お前、笑った方がかっこいいぞ!」

「……だから?」


「冬舞〜、悪い!国語の教科書貸して!」

「……無理。」


……というように。
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