キミだけはずっと傍にいて。
「だよな、やっぱり。あいつってさ、顔立ちは綺麗だし頭もいいけど、あの他人を見下したような態度。ムカつくよな〜」
「ほんとだよ。あいつ、俺の実花ちゃん振りやがって……」
「誰がお前のだよ。でも、確かにないよな。実花ちゃん、俺らの学年で一番かわいいぞ?」
「っていうか、拓哉。あいつが親に捨てられた話、マジのマジなわけ?」
「ああ、あいつが言ってたんだから間違いないぜ。ほんと笑えるよな、マジで可哀想。」
「んなこと思ってねーくせに。」
「あったり前だろ?」
「うわー、拓哉最低。」
「あ?お前らだって同じこと思ってるくせに。」
何、それ………
拓哉ならっ……拓哉なら信じてもいいって。
そう思っていたのに。