キミだけはずっと傍にいて。

わたしが友達になろう、と言った日。


さっきの冬舞くんの話を聞く限り、絶対友達を作らない、という強い決心が伺えた。


それなのに、あの時なにを思って友達になってくれたんだろう…


冬舞くん本人も友達を作らない主義だって言っていたし…




「……自分でも分からないんだよね。でも、今まで友達になりたいって言ってくれた女はゆうなが初めてだった。それに、今考えれば、あの瞬間から、ゆうなに惹かれてたのかもね……」


「えっ……」


あ、あの時から……？


わたしはびっくりして冬舞くんの顔を見上げる。


すると、冬舞くんは苦笑いしていた。


「ゆうなのことはね、関われば関わるほど、今まで僕が関わってきた人間とは違うって思い知らされた…。拓哉のように裏があるとも全く思わなかった。」