キミだけはずっと傍にいて。
え…
冬舞くんは悲しそうな顔をしている。
冬舞くんが拒食症になった時は関心をなくしたのに、今さらってこと…?
…そんなの、虫が良すぎるよ。
でも……冬舞くんはどう思ってるんだろう……?
「……冬舞くんは?モデルに復帰したいって思うの?」
「…っ僕は……」
冬舞くんは言葉をつまらせた。
それは、何か自分ではこうしたいっていうのがあるのに、それを我慢してるようにも見えた。
「ちゃんと、冬舞くんがどうしたいのか言ってもいいんだよ…?冬舞くんのことなんだから、冬舞くんには自分で選択する権利があるよ。」
冬舞くんはどうしたい……?
わたしは真っ直ぐに冬舞くんの瞳を見つめる。
「……僕は、モデルに復帰したい。モデルの仕事じたいは楽しかったから。でも……」