キミだけはずっと傍にいて。

「僕、母さんに反発したの、昔に一回だけ。あれからずっと言うこと聞いてきた。だから、今になって逆らうことが正直怖かったんだ。それなのに…今は全然怖くない。きっとこれも、ゆうな効果だね。」


そう言ってふわりと笑った冬舞くん。


あ……わたしの大好きな冬舞くんのこの笑顔。


「…ゆうな効果っていうのは良く分からないけど、冬舞くんの笑顔が戻ったからよかった。」


「……っほんとに、ゆうなは。…ありがとね。僕、絶対に自分の意見を曲げないよ。そしていつか、自分自身の力で、モデルになってみせるよ。」


「うん、わたし、冬舞くんのこと、応援するよ!ちょっと寂しいけど…ってあ。」


わたしは慌てて口を押さえるけど、もう遅い。


マズい……思わず漏れてしまった本音。


ばっと冬舞くんの方を見ると、怪訝そうな顔をしていた。
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