キミだけはずっと傍にいて。
冬舞くんには、わたしのせいで夢をあきらめるなんてことしてほしくない。
「……ゆうな、そんな顔しないで。ゆうなはごめんって言ったけど、僕はちょっと嬉しかったよ。」
「え…な、なんで…」
困惑しているわたしに、冬舞くんは穏やかな顔をして言葉を続ける。
「だって、普通好きな人にそんなこと言われたら、嬉しいでしょ?」
「だ、だけどっ…わたし、別に冬舞くんにモデルをやってほしくないわけじゃないのっ。むしろ、冬舞くんには自分の夢を追い続けてほしい。」
「…分かってるよ、ゆうなはそういう子だもん。大丈夫、僕はモデルを目指して頑張るよ。でも、かと言って、ゆうなを手放すつもりはない。」
えっ……手放すつもりはない……?
そ、それってつまり……どういうこと……?
四六時中傍にいるってこと……?