キミだけはずっと傍にいて。

女の子の友達、できるかな……?


昨日、特別寮のみんなとそれなりに打ち解けられたから、それなりに不安は和らいでいたけど、正直、まだ緊張感は拭いきれなかった。


「みんなおはよう。あ、ゆうなちゃんの席は俺の隣にしてもらったからね。」


教室の後ろの席を指さしながら教えてくれる柳川くん。


「あ、ありがとう……」


わたしは、柳川くんにお礼を言いながらも、少し居心地の悪さを感じていた。


「ねえ、今の聞いた?」

「うん。しかも、柳川くんと南くんと登校してくるなんて、どういうこと?」


うっ……


分かってはいたけど、やっぱり柳川くんも南くんも人気者なんだなぁ…


そんな二人と一緒にいるわたしを見て、みんなこそこそと話しているし、あちこちから視線を感じて、なんだかますます不安になってきた。
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